凹面鏡を使った火起こしは、太陽光の収束(集光)を利用した方法です。摩擦熱を発生させるのではなく、太陽のエネルギーを一点に集めることで可燃物を発火させます。これは「収れん火災」として、意図せず火事が起こる原因となることもあります。凹面鏡を使って火起こしをするためには、太陽が十分に高い位置にあり、日差しが強い日であることが必要です。曇りの日や日差しが弱い時間帯は、効率が悪く難しいです。火口(ほくち/火種にする元)には、太陽光の熱を効率よく吸収し、燃えやすい性質のものが適しています。
凹面鏡を使った火起こしは、古代ギリシャのアルキメデスが敵船を燃やしたという伝説や、近代オリンピックの聖火採火にも使われるなど、古くから知られてきた火起こし方法です。